神戸赤十字病院

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JAPANESE RED CROSS SOCIETY

各センター・診療部門・各部

各診療科・各部のご案内

心臓血管外科の診療内容・特色

心臓血管外科について

24時間いつでも最良の心臓血管外科手術を提供しています

心臓血管外科では、2003年8月の開院から2018年4月末までの14年9ヶ月間に2,946例の手術を行ってまいりました。このうち心臓大血管疾患に対する手術は2,295例でした。当院の規模(310床の総合病院)などから、開院前に想定されていた手術数の予想を大幅に上回る15年間の素晴らしい実績は、心臓血管外科チームのスタッフが患者さんの救命のために昼夜を問わず一丸となって努力した賜物であると感謝しております。さらに、神戸市を含めた兵庫県の心臓血管外科の中核施設の一つとしての使命を担う責任を感じています。

(1)当科の特徴

1.緊急手術が多い

神戸赤十字病院と兵庫県災害医療センターの循環器科・放射線科・麻酔科および救急医が一体となり、年間を通して24時間対応で患者さんを受け入れており、その結果、緊急手術が全体の約35%と大変多くなっています。

2.他院からの紹介患者さんが多い

紹介患者さんの内訳が、他病院や救急隊の直接搬入70%、院内診療科からの紹介30%と、他病院からの紹介患者さんが大変多いという特徴があります。紹介病院の立地の内訳は神戸市内が中心ですが、兵庫県全域、大阪府内、岡山県などです。

3.冠動脈血行再建術が最も多い

冠動脈血行再建術(冠動脈バイパス手術)は、現在までに527例施行しています。高齢者では人工心肺を用いない方法を第1選択と考えておりますが、若い方には主に人工心肺を用いた冠動脈バイパス手術を行っています。

4.心臓弁に対する手術

特に僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術と大動脈狭窄症に対する弁置換術などを、あわせて403例行っています。心臓の弁に対する手術では、人工弁置換術や自己弁を温存する術式を行っています。高齢者に対する大動脈弁置換術も多く施行しております。また僧帽弁の閉鎖不全症に対する形成術は、手術成績が良好であることから、早いタイミングでの手術をお勧めしています。

5.大動脈瘤や大動脈解離に対する手術が多い

大動脈瘤や大動脈解離に対する手術は、弁置換術や冠動脈バイパス手術に比べて難易度の高い手術ですが、当院では弓部大動脈瘤や急性大動脈解離などの大動脈の手術を数多く(800例以上)行っています。
特に急性大動脈解離の治療総数は、全国的にみても症例数が大変多くなっています。このうちA型の302例に緊急手術を行い、手術成績(早期死亡7.8%)も良好です。当院の特徴としては、意識障害を合併した症例に対する超急性期手術があげられます。他施設では手術が見送られることが多かった病態ですが、病気になってから手術を開始するまでの時間短縮の努力の結果、手術を施行した約8割で意識障害が消失/改善することができており、良好な手術成績を誇っています。また、今までは治療に難渋していた心タンポナーデを合併している急性大動脈解離例も、術前の工夫で著しく成績を向上することができました。これらの成果は2009年・2010年・2011年の3年連続で、American Heart Associationの学術集会での発表、さらに2014年アメリカ胸部外科学会に採用され、その論文は2011年ならびに2012年に学術誌のCirculation及び2014年にJournal of Thoracic and Cardiovascular Surgeryに掲載されています。またいずれもヨーロッパの治療ガイドラインに引用掲載され、今まで救命をあきらめられていた患者さんをお救いし、間接的ですが国際貢献になったと喜んでおります。
また当院放射線科チームと協力して、大動脈疾患に対するステントグラフト内挿術を287例(胸部大動脈173例、腹部大動脈114例)に施行しています。

6.80歳以上の高齢者に対する手術が多い

80歳台の高齢者手術が全体の31%、90歳以上の患者さんは40名でした。最高齢は99歳の男性で、腹部大動脈瘤に対し人工血管置換術を行いました。元気に退院され、外来通院されています。一般に80歳以上の高齢の患者さまの場合、心臓や大動脈に病気があり手術が必要な状態であるのに、「高齢である」との理由で手術がなされない方が多くいらっしゃいます。このような方が、危険な状態になってから救急車で当院に搬送され、結局は緊急手術を行った方が多くおられます。現在は高齢者でも心臓手術は安全に行えますので、私どもは「高齢であること」だけをもって手術をしない理由にはしておりません。

上記以外に、末梢血管に対する治療は346例に実施しています。その内訳は、足の動脈がつまる閉塞性動脈硬化症や、下肢の静脈瘤に対する治療などです。さらに、透析の際に必要な動静脈シャントの作成術なども積極的にお受けしております。

1年を通して24時間いつでも対応しております。今後ともがんばりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(2)学会発表の実績

1.学会発表:主要なもののみ

American Heart Association(米国心臓協会)学術集会 8回
American Association for Thoracic Surgery(米国胸部外科学会)総会 1回
European Association for Cardiothoracic Surgeons(欧州心臓胸部外科学会)総会 1回
Society of Heart Valve Disease(国際学会 心臓弁膜症)総会 1回
アジア心臓胸部外科学会総会 5回
国内の主要学会でのシンポジウム・パネルディスカッションでの発表 15回
尚、2017年の学会発表数は25題(うち海外での発表5題)

2.論文等発表:主要なもののみ

Circulation 2編
European Heart Journal Cardiovascular Imaging 1編
Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 1編
Annals of Thoracic Surgery 1編
ESC E-Journal of Cardiology Practice 1編
Annual Review 循環器 1編
大動脈外科の要点と盲点 1編
大動脈解離―診断と治療のStandard 1編

3.ガイドラインへの引用掲載

(1)2014 ESC Guidelines on the diagnosis and treatment of aortic diseases
  (ヨーロッパ心臓学会の大動脈疾患に関するガイドライン)1編
(2)2015 ESC Guidelines for the diagnosis and management of pericardial diseases
  (ヨーロッパ心臓学会の心膜疾患に関するガイドライン)1編

(3)講演会の実績

尚、心臓血管外科部長は2018年度に神戸大学MBA(大学院経営学研究科専門職大学院)において、「病院の人的資源管理」についての講義を行います。この講義は、文部科学省 課題解決型高度医療人材養成プログラムの実践的病院経営マネジメント人材養成プランの講義の一部でもあります。

(4)院内セミナーの実績

心臓血管外科では、毎年院内で心臓外科に関するセミナー:心外Sundayを開催しています。院外の医療機関の方々や学生の参加も募集しております。開催予定はホームページ上でお知らせしております。

(5)心臓外科医スタッフ・専攻医募集

上記の治療実績を心臓外科医のスタッフ4名でやりくりしていますが、スタッフが不足しております。大変多忙にしておりますので、実際に手術を執刀することで臨床の実力をつけたい先生、さらに全国規模の学会で発表などの活躍を目指しておられる先生、またはその両方を目指される先生方、あるいは将来はそのような心臓外科医になりたい心臓外科専攻医希望の若手医師の方など、随時募集しています。私たちは臨床医としてpatient firstを実践し、数多くの心臓血管外科領域の手術治療を行ってきたとともに、臨床研究やtranslational researchも重視しその結果を出してきています。手術見学・施設見学も随時受け付けております。是非、心臓外科部長までご連絡ください。

心臓血管外科部長 築部卓郎(つくべ たくろう)

連絡先  

患者さんへのメッセージ

神戸赤十字病院・兵庫県災害医療センターの開院から、心臓血管外科部門の責任者を務めてまいりました。今後もGlobal Standardな心臓血管外科治療を行ってゆくとともに、当院の特徴であります機動力を活かし24時間体制で臨み、先生方や患者さん方のご期待に添えますように精進いたします。

文責:築部卓郎

実績

  1. 心臓・大血管手術数の年別推移
  2. 心臓・大血管手術症例の年齢分布
  3. 心臓・大血管手術症例の緊急手術の割合
  4. 心臓・大血管手術症例:領域別の割合
  5. 心臓・大血管手術症例:主な術式の内訳(重複症例あり)
  6. 症例報告
    1. 超高齢者(94歳)に対する胸部下行大動脈瘤切迫破裂の1手術例
    2. 超高齢者(93歳)に対する大動脈弁置換術

症例(実績)等

平成15年8月の開院から平成30年4月までの14年9ヶ月間の手術総数の内訳は以下のとおりです。

手術総数 2946件
主な手術 心大血管手術
(腹部大動脈瘤400例を含む)
2295例
末梢血管に対する手術
(動脈疾患<血管内治療は除く>)
288例
静脈疾患 152例
その他 211例

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医師のご紹介

常勤医

役職 心臓血管外科部長
氏名 築部 卓郎(つくべ たくろう)
卒年 昭和60年 神戸大学医学部卒業
経歴 昭和60年 神戸大学医学部第2外科入局
平成4年 Harvard Medical School, New England Deaconess Hospital
Research fellow(-94)
平成8年 Harvard Medical School, Beth Israel Deaconess Medical Center
Clinical fellow(心臓胸部外科)
平成10年 神戸大学医学部第2外科/神戸大学大学院 医学系研究科 呼吸循環器外科
平成15年 神戸赤十字病院/兵庫県災害医療センター 心臓血管外科
所属学会・専門資格等 神戸大学医学部 臨床教授
神戸大学大学院 経営学研究科 非常勤講師
医学博士
経営学修士
心臓血管外科 専門医
日本胸部外科学会 専門医 指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本外科学会 認定医 指導医
日本心臓血管外科学会 国際会員
米国心臓協会フェロー(FAHA)
Society of Thoracic Surgeons, International member
EACTS, member
ASCTVS member
米国医師免許資格(ECFMG)
役職 心臓血管外科副部長
氏名 泉 聡(いずみ そう)
卒年 平成14年 神戸大学医学部卒業
経歴 平成14年 神戸大学医学部第2外科入局
平成22年 神戸大学大学院医学系研究科博士課程修了
平成22年 加古川東市民病院心臓血管外科
平成28年 兵庫県立姫路循環器病センター心臓血管外科
平成31年 神戸赤十字病院/兵庫県災害医療センター心臓血管外科
所属学会・専門資格等 医学博士
日本外科学会 専門医
心臓血管外科 専門医
氏名 中井 史(なかい ちかし)
卒年 平成26年 和歌山県立医科大学卒業
経歴 平成26年 神戸市立医療センター中央市民病院
平成28年 神戸赤十字病院・兵庫県災害医療センター 心臓血管外科
所属学会・専門資格等 日本外科学会
日本胸部外科学会
日本心臓血管外科学会

日本赤十字社 神戸赤十字病院

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