神戸赤十字病院

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JAPANESE RED CROSS SOCIETY

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呼吸器外科の診療内容・特色

診療内容

当科で扱う疾患として肺癌、転移性肺腫瘍、自然気胸、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、膿胸、炎症性肺疾患、胸部外傷、胸膜中皮腫等があります。

患者さんへのメッセージ

  • 2006年1月当科開設以来、全身麻酔下での手術症例は、約1200例です。
  • 胸腔鏡という内視鏡を使った手術を、9割近い症例で行っています。傷が小さく、肋骨を切らないので、術後の痛みが少なく、早期の退院が可能です。肺癌の手術のための入院期間は10日前後です。
  • 入院待ちは1か月を超えないようにしているため、待機患者が増えた場合は麻酔科とも連携し、臨時枠で手術を行っています。
  • 呼吸器内科医、放射線科医、病理医と合同カンファレンスを行い、より最適な治療を選択しています。
  • 納得のいくまで説明をいたします。
  • 証拠に基づいた医療(EBM)を実践しています。

呼吸器外科の治療(特に肺癌手術について)

肺癌に対する標準手術は、担癌部位の肺葉切除+系統的リンパ節郭清術ですが、現在のところ各施設で行われているアプローチ(皮膚切開)は、大きく分けて以下の3通りの方法があります。

1.後側方切開開胸(図1)

従来から行われてきた方法で、20-30cmの皮膚切開を行い、肋骨を1箇所離断します。もっとも広い術野が得られ、とくに胸壁や血管の合併切除、気管支形成術等に際して用いられることが多いです。出血などの不測の事態への対応が容易です。しかし術後疼痛が強く、3ヶ月以上続く慢性疼痛に移行することも少なくありません。リンパ節郭清をより徹底的に行うには良好な術野が必要との考えから、このアプローチに固執している施設もありますが、患者さんのQOLを重視する観点から、次第に少数派となりつつあります。当科ではほとんどこのアプローチは用いておりません。

2.胸腔鏡補助下肺葉切除(図2)

8-10cmの皮膚切開による小開胸および1cm前後の胸腔鏡ポートからのアプローチです。ほとんどの手技をテレホンカードの大きさの小開胸窓から直視下に行い、胸腔鏡は死角となる部位や、助手との視野の共有のために用います。胸腔内には術者の手が入らないため、特殊な手術器具を用いての操作となります。1)と3)の中間となるアプローチであるため、Hybrid VATSと呼称されることもあります。手術経験を積めば、本来1)のアプローチで行っていた気管支形成術、血管形成術に対しても十分に適応可能であり、胸膜癒着や出血の対処なども容易であることから、バランスの取れたアプローチであるといえます。当科では最近5年、3)へのアプローチの移行から、癒着の極めて高度な症例、リンパ節腫大の顕著な症例以外には行っておりません。

3.完全鏡視下肺葉切除(図3)

Complete(or pure)VATS lobectomyとも呼ばれ、手術は100%テレビモニター視のみで行います。胸腔内をのぞき込むことはないので、開胸器を使ったり、肋骨を切断することはありません。手術器械に関しては、胸腔鏡下手術用の長い鉗子類が必要です。直視は3次元立体視ですが、モニターは2次元平面視であるため、完全鏡視下の手技にはある程度の経験、慣れが必要です。傷はもっとも小さく、疼痛も軽度です。当科ではこのアプローチを第1選択で使用しています。皮膚切開の個数、長さは施設によって異なりますが、当科では1cmの創が2か所、3-4cmの創が1か所の計3か所の創で手術を行っております。

医師のご紹介

役職 呼吸器外科部長
氏名 阪本 俊彦(さかもと としひこ)
卒年 平成元年 神戸大学医学部卒業、医学博士
経歴 平成元年 神戸大学医学部第2外科入局
平成2年 高砂市民病院 外科
平成3年 兵庫県立がんセンター呼吸器外科
平成4年 神戸大学大学院医学研究科 研究テーマ:肺移植
平成9年 六甲病院 呼吸器外科医長
平成12年 兵庫県立がんセンター呼吸器外科医長
平成18年 神戸赤十字病院呼吸器外科部長
所属学会・専門資格等 呼吸器外科専門医(呼吸器外科専門医合同委員会)
日本胸部外科学会 指導医
日本呼吸器外科学会 指導医
日本呼吸器外科学会 評議員
日本外科学会 指導医
日本肺癌学会
日本呼吸器内視鏡学会
日本がん治療認定医機構 暫定教育医
神戸大学臨床教授
日本呼吸器外科学会関西・近畿地区胸腔鏡手術講習会インストラクター
氏名 小濱 拓也(こはま たくや)
卒年 平成26年卒

日本赤十字社 神戸赤十字病院

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