神戸赤十字病院/消化器内科の特色
神戸赤十字病院消化器内科は、食物の消化、吸収に関連する臓器(食道から大腸までの消化管や肝臓、胆嚢、膵臓)の疾患に内科的にアプローチする診療科ですが、当科の特長は、内視鏡的診断と治療にあると自負しています。
内視鏡システム
最新の内視鏡システムを用いて検査を行っており、鎮静剤を使わなくても苦痛なく検査ができる術者が担当しますが、「以前受けた検査がつらかった」「初めてだが苦しいのではないかと非常に不安」といった方には、希望に応じて鎮静剤を使用します。
緊急内視鏡
当院には紹介患者さんを含め救急患者さんがたくさん来院され、また救命救急センターである兵庫県災害医療センターと隣接していますので、緊急内視鏡の件数が多いことも特長のひとつです。消化管出血、消化管異物、総胆管結石嵌頓といった緊急処置が必要な患者さんにもすみやかに対応できる体制が整っています。
早期癌の診断と治療
早期癌には自覚症状がほとんどなく、小さいもの、平坦もしくは陥凹した病変は発見がむずかしいものもみられます。当科では早期癌の発見を常に念頭におき、内視鏡検査を行っています。そして内視鏡治療の適応となる病変に対しては確実な内視鏡的切除術を施行しており、胃病変に対しては2005年1月より積極的に粘膜切開剥離術に取り組んできました。坂下副部長の後任として2007年8月に神戸大学付属病院消化器内科から着任した白坂大輔副部長が中心となり切開剥離術を行っています。
また大腸内視鏡は全例、拡大機能を有する内視鏡を用いて検査を行っていますので、その表面構造(ピットパターン)を拡大観察することにより、腫瘍であるか否か、腫瘍であれば良性か悪性か、悪性であればその深さ(深逹度)を内視鏡検査時に判断することができます。(全病変をまとめて切除する一括切除を試みます。切除した場合は原則として一泊入院となります。)これら拡大内視鏡診断と切除は、私たちの最も得意とする分野のひとつです。2008年4月より大腸内視鏡の「メッカ」といわれる秋田赤十字病院から黒田浩平副部長が着任いたしましたので、より充実した診療ができるようになりました。
悪性腫瘍に対する集学的治療
内視鏡治療の他にも消化器の悪性腫瘍に対する治療には外科的手術、放射線療法、化学療法等種々の方法があります。私たちは、外科や放射線科のスタッフと綿密に協議し患者さん個々に最も適した治療法を提示、提供できる体制をとっています。また他院でのセカンドオピニオンを希望される方には喜んで資料を用意いたします。
炎症性腸疾患の診療
クローン病、潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患は近年増加の傾向が続いています。当科では白坂副部長の着任以来、抗サイトカイン療法や好中球除去療法等の新しい治療法を積極的に取り入れています。
症例(実績)等
2011年 ・年間入院患者数 1,679人
・平均在院日数 10.5日
・主な疾患:延べ症例数
食道癌:61例 胃癌:98例
大腸(結腸)癌:273例 直腸癌:130例
膵癌:29例 胆嚢(胆管)癌:41例
肝癌:85例 胃・十二指腸潰瘍:47例
胆嚢結石:35例 総胆管結石:78例
急性・慢性膵炎:27例 肝硬変:26例
大腸ポリープ:196例 腸閉塞:45例
クローン病:28例 潰瘍性大腸炎:4例
虚血性結腸炎:20例
・外来患者数(延べ人数) 16,124人
内視鏡検査および治療件数
| 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | |
|---|---|---|---|---|
上部消化管 |
||||
| 検査件数 | 4105 |
3957 |
3995 |
4010 |
| 止血術(静脈瘤をのぞく) | 55 |
60 |
49 |
51 |
| 食道静脈瘤硬化療法、結紮術 | 29 |
44 |
32 |
43 |
| 粘膜切除術・切開剥離術 | 24 |
38 |
34 |
38 |
| 胃瘻造設術 | 32 |
27 |
34 |
22 |
| 異物除去術 | 9 |
13 |
16 |
13 |
下部消化管 |
||||
| 検査件数 | 1880 |
2001 |
2015 |
2137 |
| 内視鏡的切除術 | 475 |
460 |
409 |
452 |
| 止血術 | 11 |
21 |
20 |
39 |
胆膵系(ERCP) |
||||
| 検査件数 | 151 |
204 |
173 |
250 |
| 胆道ドレナージ | 56 |
86 |
98 |
141 |
| 乳頭切開術・拡張術 | 56 |
63 |
51 |
99 |
開業医の先生方へ
地域医療連携室にご用命いただければ、上部消化管内視鏡検査は当日以降、大腸内視鏡検査、超音波内視鏡、ERCPは翌日以降、患者さんのご希望の日に検査をさせていただきます。
(ERCPは入院での検査となります。)
スタッフ紹介
| <消化器内科部長> 藤井 正俊(ふじい まさとし) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 昭和56年 神戸大学医学部 卒業 医学博士 |
| 専門医・認定医等 | 日本消化器病学会 専門医、指導医 日本消化器内視鏡学会 専門医、指導医 日本内科学会 認定医 神戸大学医学部 臨床准教授 |
| <消化器内科副部長> 白坂 大輔(しらさか だいすけ) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成5年 広島大学医学部 卒業 医学博士 |
| 専門医・認定医等 | 日本消化器病学会専門医地方評議員 日本消化器内視鏡学会専門医地方評議員 日本内科学会 認定医 |
| <消化器内科副部長> 黒田 浩平(くろだ こうへい) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成6年 神戸大学医学部卒業 医学博士 |
| 専門医・認定医等 | 日本消化器病学会専門医、指導医 日本消化器内視鏡学会専門医、指導医 日本内科学会総合内科専門医、認定内科医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定 |
| <消化器内科副部長> 平山 貴視(ひらやま たかし) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成14年 福岡大学医学部卒業 |
| 専門医・認定医等 | 日本外科学会専門医 |
| 東内 雄亮(とうない ゆうすけ) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成20年 愛媛大学医学部卒業 |
| 専門医・認定医等 | |
| 生方 綾史(うぶかた りょうじ) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成20年 愛知医科大学卒業 |
| 専門医・認定医等 | |
| 大塚 崇史(おおつか たかふみ) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成20年 兵庫医科大学卒業 |
| 専門医・認定医等 | |
| 迫 智也(さこ ともや) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成21年 浜松医科大学卒業 |
| 専門医・認定医等 | |
| 松島 幸慧(まつしま さちえ) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成22年 福井大学医学部卒業 |
| 専門医・認定医等 | |
| 患者さまへの ひとこと |
平成24年度は専攻医として内科系各科をローテイトします。 |
| 具 潤亜(ぐ ゆな) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成22年 広島大学医学部卒業 |
| 専門医・認定医等 | |
| 患者さまへの ひとこと |
平成24年度は専攻医として内科系各科をローテイトします。 |
| <非常勤医師> 坂下 正典(さかした まさのり) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成5年 神戸大学医学部 卒業 神戸赤十字病院 前消化器内科副部長 |
| 専門医・認定医等 | 医学博士 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医指導医 |
| 患者さまへの ひとこと |
毎週木曜日午後に内視鏡検査、内視鏡手術を行います。 |
| <非常勤医師> 長野 秀信(ながの ひでのぶ) | |
|---|---|
| 卒業年次・ 経歴等 | 平成6年 徳島大学医学部卒業 医学博士 |
| 患者さまへの ひとこと |
毎週火曜日に肝疾患を中心に外来診察を行います。 |





